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三菱電機 神戸製作所が、上水道配水管理の大型監視制御システムで、
米 SL 社の Microsoft .NET ベース GUI/HMI とカスタム・エディタ技術を使用

SL-GMS の高速なズーム/パン機能で広範な配水管轄地域を監視、
現場ではシステム専用のエディタを使って画面をポイント&クリックで編集可能

2012 年 10 月 15 日
リアルタイム・データのグラフィックな可視化と監視で業界をリードする株式会社 SL ジャパン(所在地:東京都港区、代表取締役社長:羽島良重、米国 SL 社の日本法人)は、三菱電機株式会社 神戸製作所が開発した上水道配水管理における大型監視制御システムに、米 SL 社の Microsoft .NET ベースの GUI/HMI とカスタム・エディタが採用されたことを、本日発表しました。

水環境関連システムは、神戸製作所が創業以来手掛けてきた主力の社会インフラ事業の一つであり、上下水道分野においては、安全でおいしい水の安定供給や汚水の浄化・雨水処理などの面で、人々の快適な暮らしを支えています。今回、都市内各所の浄水場から配水本管、枝管(各家庭直近)までの上水道の配水を一元管理する大型の監視制御システムで、SL-GMS Developer for .NET ならびに Custom Editor for .NET が採用されました。

都市内全区に点在する浄水場や配水場などの施設と流量計や水圧計、バルブなどの装置機器を広域ネットワークで結び、収集される大量のデータを中央監視して制御するもので、浄水場相互間の円滑な流量調整と都市内配水管の微細な水圧調整を行ないます。この監視制御システムは、中央の大画面モニターとオペレータ画面モニター8台、そして多数の関係者に監視画面イメージを配信する Web サーバで構成されており、その主要な画面が、SL-GMS Developer for .NET で開発されています。

中央の大画面モニターには、多数の配水区域全体の給水本管ならびにバルブ、水圧計、流量計などの装置機器で構成される複雑な水系図(配水経路の系統図)が、リアルタイムにグラフィック表示され、全体の配水状況を一目で見渡すことができるようになっています。また警報画面では、水圧や流量、装置機器の故障などの異常を一覧表示し、発生中の項目を選択すると該当する機器の状態が表示され、速やかに的確な対応を取れるようになっています。

SL-GMS では、配水経路という相互関連性を持った膨大な装置機器で構成される複雑な監視画面を、SL-GMSDraw グラフィック・エディタで対話的に開発し、アプリケーションから独立してすぐにエディタ内でその動的振る舞いをプレビューして確認しながら、そして作成した動的属性を持った装置機器の部品を再利用していきながら、効率良く開発することができます。

さらに、SL-GMS Custom Editor for .NET を使って開発された本システム専用のカスタム・エディタが提供されており、配管、バルブ、圧力計、流量計などを部品化してパレットに装備し、タグ付け(データ接続)などの属性設定や画面構成の編集をクリック&ポイントで行ない、現場における監視画面の保守を容易にしています。その他、本システムと連携している別システムによる水源情報画面を選択し、各所ダムの貯水量などを表示することもでき、配水に関連する情報とともに、包括的に監視することが可能です。

本システムによって、都市内の複雑で大規模な配水管理におけるスムーズで細かい流量調整と水圧調整が可能となり、水の有効利用を促進します。


三菱電機株式会社について
http://www.mitsubishielectric.co.jp/index_b.html


SL (Sherrill-Lubinski Corporation) 社について    www.sl-j.co.jp


SL-GMS Developer for .NET 製品について
https://www.sl-j.co.jp/products/devtools/slgms_dotnet.shtml


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