海外ユーザ事例: SL-GMS
宇宙・防衛: GeoControl Systems 社   宇宙飛行士訓練システム

有人宇宙船の飛行・操作訓練は、操作上の目標の達成と乗組員の安全の確保に極めて重要です。NASA (アメリカ航空宇宙局) のジョンソン宇宙センターにあるミッション・オペレーション理事会 (MOD) は、有人宇宙船の乗組員と任務の訓練の多くについて責任を負っています。MOD は、スペースシャトルの飛行オペレーションからペイロード・オペレーションやメンテナンス訓練に至るまで、さまざまのタイプの訓練の任務を持っています。

スペース・シャトルのペイロードとして、NASA はスペース・シャトルのペイロード・ベイに積む居住実験モジュール、「スペース・ハブ」を開発しました。宇宙飛行士はスペース・ハブ・モジュールに入り、実験やリサーチを行います。このモジュールには、居住環境の水と空気の制御システムや火災の探知・抑止システムや AC・DC 双方の電力システムなど、宇宙飛行士の生命を支える数々のシステムが入っています。

スペース・ハブで安全に作業し暮らすためには、宇宙飛行士は予定どおりの操作や不測の事態での操作を訓練しなくてはなりません。テキサス州ヒューストンのジオ・コントロール・システムズ(GCS)社が、MOD の訓練作業を支援するプロトタイプのスペース・ハブ訓練システムの構築に選ばれました。選定されたリアルタイム・コンピューティング・プラットフォームは VME ベースで、モトローラ 68040 CPU ボードの入ったマルチ・プロセシング環境でした。ホスト・システムはサンの SPARCStation 10 です。宇宙飛行士にリアルなインタフェースを提供し、訓練士に制御インタフェースを提供するため、GCS 社は SL-GMS ソフトウェアを選択し、動的なグラフィカル・ユーザ・インタフェースを構築しました。






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