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SL 社、Oracle Coherence データ・グリッドへの可視性を強化

RTView for Coherenceが、高度な解析機能と自動エラー検知機能を実現

現地時間 2008年4月2日 カルフォルニア州コルテマデラ市発
リアルタイムな監視、解析、可視化ソフトウェアの提供でリードする SL Corporation (以下 SL 社) は、RTView for Oracle Coherence バージョン4.9 をリリースしたことを、本日発表しました。この最新版には、グリッド・ノード全体またはグリッド内キャッシュ全体における詳細の比較統計を提供する多くのビルトイン画面が追加されており、また最も共通して起こる問題状態を早期に警告するアラート機能が、予め構成されています。これらの機能は、グリッド・オペレーションと容量計画の責任者に対する可視性を劇的に強化し、データ・グリッドの開発ならびにリグレッション・テストにおいても極めて有益です。

「データ・グリッドは本質的に複雑なものである」と、SL 社の製品担当副社長であるロドニー・モリソンはコメントしました。「グリッドの状況ならびに有効性に対する可視性なくしては、そのデバッギング、最適化、正常なスケーリングの確保は決して容易ではない。RTView の高度な解析ならびにアラート機能は、Oracle Coherence グリッドを運用している人には、計り知れないほど貴重である」と、加えました。

高度な解析機能

  • グリッド全体におけるキャッシュ・アクティビティと容量画面
    これらの画面は、グリッド全体におけるキャッシュのアクティビティまたは容量についてのトレンドを表示します。たとえば、トップ 10 の大容量キャッシュまたは最もアクティブなキャッシュのトレンド・グラフを一つのビューで見ることができ、よりわかりやすい解析が可能です。またユーザは、「直近2分から7日前」といった期間を選択し、解析の対象範囲を指定できます。

    キャッシュ容量トレンド・グラフは、キャッシュにおけるオブジェクト数、キャッシュのトータル・バイト・サイズ、高または低ユニットの設定といった、さまざまな統計から選択できます。同じように、キャッシュ・アクティビティ・トレンド・グラフは、ゲット・トータル、プット・トータル、キャッシュ・ヒット、キャッシュ・ミスといった、いくつものアクティビティ評価指標から選択できます。

  • ノード状況のオーバービュー画面
    この画面は、グリッドにおける全ノード、ストレージ・ノードのみ、または処理中ノードのみの状況を、グラフィックなグリッド・ビューで表示するものです。これによって、ユーザは、一つのビュー画面でグリッド全体の健全性を見ることができ、特定のグリッド・メンバーやメンバー・タイプにおけるホットスポットやリンク問題などを把握できます。

    各ノードは、ノード ID、ロケーション名、サーバ名、アロケートされたメモリ、メモリ使用率、そのノードにおけるネットワーク・キューの長さなど、最も重要なリアルタイム・オペレーション統計とともに、ボックスとして表示されます。ストレージ・ノードの統計には、そのノードでサポートされるキャッシュ数、キャッシュにおけるオブジェクト数、そのノードにおいてストレージとして使用されるメモリ量が含まれます。

  • ノード・メモリと通信障害のトレンド・グラフ画面
    これらの画面は、グリッドにおける各ノード別のメモリ使用と通信障害の履歴を、またはメモリ使用と通信障害におけるトップ10ノードを、トレンド・グラフで表示します。このビュー画面は、特定の時間範囲または特定のノードにおける、メモリ使用のピークまたはネットワーク・リンクの問題を解析することを支援します。そして、前述のように、ユーザは直近2分から7日前までといった時間範囲を選択することができます。

構成可能なアラート付き自動エラー探知機能
RTView for Oracle Coherence の新バージョンでは、ほとんどの Coherence 構成における最も重大なアラートをカバーする、重要なアラート状況を予め定義して提供しています。これらのアラートは、不安定なグリッドやクラスタの警告、キャッシュがフル使用されていたりメモリ容量が少なすぎるクラスタなど、早期の警告を可能にするものです。次のカテゴリにアラートを分類するトップ・レベルのアラート画面が提供されています:

  • クラスタ: 使用可能なメモリ容量の低さ、または通信状況の悪さに関連するアラート。
  • ノード: 使用可能なメモリ容量の低さ、または通信状況の悪さに関連するアラート。
  • キャッシュ: キャッシュ容量、またはキャッシュ・データが危険な状態に関連するアラート。

詳細画面ではすべてのアラートを表示し、オペレータはアラートを選択し、アラートを認識し、他の人が参照できるよう、アラートにコメントを追加することができます。アドミニストレータは、詳細のアラート警告やアラームしきい値を設定したり、アラートをアクティベートするまでに必要な、しきい値超過の経過時間(秒)を指定することができます。

これらの高度な解析ならびにアラートの機能は、明らかにグリッド・オペレーションと容量計画の担当者ならびに責任者に有効ですが、データ・グリッドの開発ならびにリグレッション・テストにおいても極めて役立ちます。たとえば、開発者は自動化されたアラートの受信によって、キャッシュ実装に問題があると判断することができます。そして、そのアラートでドリルダウンしてどのようなタイプの問題なのかを判定し、その原因を解析する画面に移動できます。追及された問題の原因はアラートのコメントとして追記し、さらなるリグレッション・テストのリファレンスとして使用できます。


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