ビジネスやサービスが見える、インフラ/アプリケーション性能監視システムのカスタム構築
今日のクラウド、ビッグデータ、仮想化といった環境では、アプリケーションのアーキテクチャは急激に複雑化しています。また、サービスの停止や遅延はビジネスの収益損失に直結しており、サービスを提供する重要なアプリケーションとそれをサポートする IT インフラの性能と可用性の監視は、もはや「あれば良い」から「必須」になっています。
しかしながら、さまざまなコンポーネントで構成される複雑で分散した多層のアプリケーション・システム全体で、今この瞬間何が起きているのかを包括的にかつリアルタイムに可視化して、ビジネスやサービスが見える「スマート・モニタリング」を実現するのは、決して容易ではありません。
SL 社は 1983 年に創立して以来、30年以上に渡って、リアルタイム・データのグラフィックな可視化と監視に全力を注いできた専門メーカーです。そして、石油パイプラインや電力供給網の流れを追跡する「監視制御システム」から、オペレーションのデータやイベントの流れを追跡する「エンタープライズ IT システム」へと展開したのが、RTView(リアルタイム・ビュー)です。
SL 社の RTView は、インフラやミドルウェア、アプリケーションからの性能データを収集してアラートを提供する監視システムをカスタム構築できますが、さらに「ビジネス/サービスと連携」でその威力を発揮します。まずはすべての性能データをどのように集約し、サービスを支えるアプリケーションとインフラのコンポーネントのどれが、性能と可用性に最も影響があって重要かを相互関連付けて可視化してリアルタイムに監視し、サービスに問題が発生する前に事前に解決できるかです。
RTView は、典型的な分散した多層のアプリケーション・ドメインにおけるアプリケーション層、ミドルウェアとサーバ層、ハードウェアと OS の層のすべてにおけるコンポーネントと管理ツールからの性能と可用性データを、RTView の各種データ接続アダプタならびにカスタム・データ・アダプタで集約することができます。
RTView アーキテクチャ
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また、これらのリアルタイム・データは高速にアクセスできるように、RTView のインメモリ・キャッシュに集約されます。ジョインやフィルタリングによる生データの変換、相互関連付け(ならびに依存性モデルの作成)、アラート、しきい値などのルールと対応処理は、すべてポイント&クリックのビルダーでカスタム定義して管理できます。
そして、デスクトップまたは Web でダッシュボード表示、PDF 化、アラートの状態を表示してその原因(背後にあるデータ)へとドリルダウン、高度なヒストリアンで性能データの履歴を MySQL など任意のデータベース(JDBC)に保存できます。また、RTView のサーバ機能によって、一つのアプリケーションの性能監視から大規模なグローバル・システムまでのスケーラビリティを提供し、運用されています。
RTView はどのように違うのか?最もリアルタイム、すべてのデータ、カスタム構築
RTView のディスプレイ・サーバによる シンクライアント運用で iPhone に表示される DCIM (データセンター・インフラ監視) |
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機能が豊富ながらも、簡単操作の RTView ビルダー
RTView のポイント&クリックのビルダーには、豊富な関数やコマンド、オブジェクトならびにデータ接続やアラートなどに対して、さまざまな属性と設定ダイアログを豊富に揃えています。また、高度な画面ナビゲーション機能や、インメモリ・キャッシュと物理的なデータベース間で透過的にデータを圧縮・展開してエイジング管理する高度な「ヒストリアン」機能を、簡単操作で利用できます。そして、すべての作業はライブのデータに接続して行なえます。 さらに、ビルダーで対話的にカスタム定義したデータの集約や表示、キャッシュやクエリ、アラートとルールなどの「構成ファイル」は、変更することなくデスクトップまたはブラウザで透過的に運用できます。 |
RTView によるリアルタイムな性能監視とアラートとは、
「今、この瞬間にシステム全体で何が起こっているか」を可視化するもの
サービス・レベルや、アプリケーションの応答時間を監視して、コンポーネントの性能問題に起因する遅延が発生してから、その根本原因を分析するのではなく、インフラ・コンポーネントをリアルタイムに監視して、サービスやアプリケーションに影響を及ぼす(遅延・停止)前に下層から上層へとアラートを上げ、根本原因を上層から下層へとドリルダウンして、障害に発展する問題を事前に解決するものです。