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通研電気工業が、太陽光発電遠隔監視制御システムの開発で
64 bit Linux 版 SL-GMS を採用

電力設備の監視制御を支える操作卓の GUI 画面を、迅速に開発して運用

2019 年 4 月 3 日

リアルタイムデータのグラフィックな可視化と監視で業界をリードする株式会社 SL ジャパン (所在地:東京都港区、代表取締役社長:羽島良重、米国 SL 社の日本法人) は、東北電力企業グループの通研電気工業株式会社 (以下「通研」) が、複数の太陽光発電所における電力設備の遠隔監視制御システムの開発で、DCS (分散制御システム) 専門のダイナミック GUI/HMI ツールである 64 bit Linux 版 SL-GMS C++/Developer を使用していることを発表しました。

通研は、昭和21年に東北帝国大学電気通信研究所における研究成果の製品化を目的として設立されてから70年以上、電力インフラを担う制御装置などの研究開発と生産で培ってきた独自の技術とノウハウを活かし、総合エレクトロニクス企業として ICT ソリューションを提供しています。そして、電力系統 (発変電・給電) 監視制御システムや水力発電所遠隔監視制御システムなど、安全で安定した電力供給で重要な役割を果たす各種システムの開発を手掛けてきました。

今回、高可用性の 64 bit 版 Linux 産業用パソコンを採用している太陽光遠隔監視制御システムは、太陽光発電所におけるパワーコンディショナ (太陽光発電の変換) や連系変電設備の遮断機などの設備を、遠隔地より 24 時間 365 日の連続稼働で集中監視制御するもので、要となるデータ通信の品質と信頼性も強化しています。そして、監視制御システム操作卓の多彩な動的グラフィック画面は SL-GMS C++/Developer で開発され、ノンストップかつリアルタイムで運用されています。

SL-GMS を使用している操作卓では、電気設備の制御や数値情報の監視をはじめ、設備の状態変化や故障データのロギング、数値データを取り込んでのヒストリカルトレンドの作成および帳票作成などの豊富で高度な監視・制御機能を、軽くて高対話性のわかり易い GUI でアクセスでき、太陽光発電の出力調整ならびに送電系統との連系を支えています。

電気設備の機器状態をリアルタイムに表示するグラフィックな系統図をはじめ、運転・停止、開閉、入切などの制御ならびに監視値やフィルタリングなどを設定する各種のダイアログとボタン、設備の状態変化や故障発生を色別のアラートでダイナミックに表示するテーブルなどは、SL-GMSDraw ダイナミックグラフィックエディタを使って、アプリケーションから完全に独立して対話的に作成されており、それらの動的振る舞いはすぐにプレビューして確認できます。これにより、アプリケーションプログラムの手戻りがなく、開発の生産性が飛躍的に向上し、仕様変更やデータ/API 変更にも容易に対応できるため、システムや画面更新に伴う保守工数も最小限に留めることができます。

SL-GMS は国内においても 30 年近くにわたって、電力設備の他、水処理、ごみ焼却炉、空港・鉄道・道路などの設備監視、ビル管理 (BA)、セキュリティ監視、製造ライン監視などのさまざまな制御システム (DCS/SCADA) に組み込まれて再販されており、日本の社会インフラを支えるシステム構築の一端を担ってきました。電気系統をはじめとする設備監視は、「モノの監視 Monitoring of Things」を専門としてきた SL 社の得意分野です。


■ 通研電気工業株式会社(東北電力グループ)について:   http://www.2ken.co.jp


■ SL 社 (Sherrill-Lubinski Corporation) について:   https://www.sl-j.co.jp

1983 年以来、35 年以上にわたって、リアルタイムデータの監視とダイナミックでグラフィックな可視化で業界をリードしてきた、専門メーカーです。ユーザ企業は SL 社の技術を活用し、リアルタイムなサービス/ビジネスアクティビティ監視 (BAM)、オペレーション性能監視、IT インフラ監視、プロセス制御やビル管理/設備監視などの業界特有の監視制御アプリケーションを、エンドユーザ顧客に提供しています。製造業、エネルギー/公益、金融サービス、通信、宇宙/防衛、輸送などの各産業における世界のミッションクリティカルなシステムで、世界 161,000、国内 15,600 以上がライセンスされています。 株式会社 SL ジャパンは、1998 年に設立された SL 社の日本法人です。



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