海外ユーザ事例: SL-GMS
プロセス制御: ABB 社

ABB 社は、電気工学の世界的リーダーで、100 カ国で運営している 1,150 社で 16 万 5 千人の社員を雇用しています。主な業務分野は、発電所、送電、電力供給、輸送、環境および産業分野の制御です。こうしたさまざまの業務で ABB 社が成功しつづけてきた理由の一つは、ABB MOD 300 と ABB Master System 用の Advant Station 500 シリーズに SL-GMS ソフトウェアを統合していることです。SL-GMS は ABB 社の AdvaCommand オペレータ・ソフトウェアに組み込まれており、基本となるグラフィックス・エンジンとリアルタイムな動的な画面表示を提供しています。

ABB 社は、カスタム化したユーザ情報やシンボルのライブラリを加えており、これが AdvaCommand を同社のユニークな製品にしています。SL-GMS のダイナミック・グラフィックス開発ツールは非常に柔軟であるため、ABB 社は顧客の業種に特化した記号と画面を利用した固有のインタフェースを、それぞれのアプリケーションで提供することができます。

カスタム画面の特長

SL-GMS の柔軟性により、カスタム画面の機能はさまざまな業界で適用できます。ABB 社は、ISA 規格の図式記号に基づいて、表示要素のライブラリを作成しました。システムをインストールし、顧客の要員が数時間の訓練を受ければ、Display Builder でグラフィックスを切り貼りするだけで、独自の画面を作成できるようになっています。

また開発者は、色、影、パターン、基本オブジェクト、アプリケーション特有のオブジェクトそれぞれのパレットを利用できます。これにより、オブジェクト解像度の増加、リアルな影付けと色、画面内のテキストとグラフィックスの混在表示といった SL-GMS の特長を簡単に使えます。さらに開発者は、ユーザの業界におけるオペレータが使い慣れた記号や手法を使って画面を作成できます。

かつて ABB 社では、特定の業界向けに特別な画面を開発するのは大変コストがかかるため、困難であると考えていました。しかし SL-GMS の採用により、同社は実質的にいかなる業界における個々のオペレータの要求を充分に満たすことができる、柔軟なシステムを提供できるようになりました。


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