海外ユーザ事例: SL-GMS
プロセス制御: CONVEX (コネチカット・バレー電力変電所) エネルギー管理
  • 3 m x 10 m のビデオ壁に転送グリッド全体を表示
  • 200 以上のサブステーションからの産業ブレーカやテレメトリのデータを監視
  • 12 万点以上の SCADA ポイントを監視・制御
  • オペレータは回路ブレーカを開閉して効率を最大化
  • 動的属性を持ったサブモデルを多数インスタンスして複雑な画面を作成

CONVEX (コネチカット・バレー電力変換所) は、複数の運営会社のシステムを単一の効率的なグリッドにリンクしたコントロール・センターで、コネチカット州とマサチューセッツ州西部の 200 万人以上に電力供給しています。CONVEX は、一瞬も業務を停止することはできません。同施設のオペレータは常時、回路ブレーカから 200 以上のサブステーションからのテレメトリ・データに至るまで、この広大な電力グリッドにある各装置のステータスを監視しています。12 万点以上の SCADA およびステート評価データ・ポイントをすべて、SL-GMS リアルタイム・ダイナミック・グラフィックス・ソフトウェアを採用し、動的でかつ対話的なリアルタイム・システムのビューを、3 m x 10 m のビデオ壁面に表示します。

ビデオ壁面には、CONVEX 伝送システムの動的な図式で表示します。図式のオブジェクトはリアルタイム EMS データベース内の変数とリンクされており、グラフィカル・オブジェクトはデータベースの値の変化をリアルタイムな速さで反映して表現します。これにより、オペレータは装置のステータスあるいはエリア全体を一瞥で判断することができます。たとえば、伝送と変圧器を表す SL-GMS オブジェクトには、限界値情報が入っており、限界値を超えるとオブジェクトが色を変えてオペレータに問題とその深刻度(警告で赤く変わるなど)を通知します。回路ブレーカを表すオブジェクトは開閉することができ、フィールド装置の状態に合致させることができます。安全性が常に重要であり、SL-GMS ソフトウェアのオブジェクトには特別のタグ付けパレットがあるので、人が現場で働いているときには、これを使って装置に印を付けます。

10 万個におよぶオブジェクトそれぞれは、SL-GMDraw ダイナミック・グラフィック・エディタを使って作り、動的属性やプロパティを指定し、それを EMS データベースの 12 万個の変数の一つにリンクしました。この作業で、SL-GMSDraw エディタがとても使いやすく、直感的に操作できるツールであることが証明されました。エンジニア、CADデザイナ、アシスタントで構成されたチームが、わずか4ヶ月以下で画面全体を作りました。短い開発サイクルが可能だったのは、SL-GMS ソフトウェアのオブジェクト指向技術のアプローチによるものでした。一旦オブジェクトを作成すると、必要なだけインスタンスすることができ、新しいインスタンスのそれぞれにはオリジナル・プロパティがすべて保持されています。また、画面の複雑な部分は装置の集まりをグループ化することで生成しました。各装置には個々の動的属性が保持されており、そのプロパティをグループ・オブジェクトに割り当てることも可能です。最後に、オブジェクトは SL-GMSDraw エディタを終了せずに、シミュレーション・データを使ってテストできるため、品質を犠牲にすることなく開発時間をさらに短縮できます。


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